あの日以来、私の日常は少しずつ狂い始めていた。 頭では「ただの親友の母親だ」と分かっている。それなのに、意識の底では彼女の声を、そして私を見つめるあの穏やかな眼差しを、渇望している自分がいた。
抑えようとすればするほど、会いたい気持ちは皮肉にも膨れ上がっていく。 気づけば私はまた、吸い寄せられるように親友の家のチャイムを鳴らしていた。
出迎えてくれた彼女は、いつも通りの穏やかな微笑み。 あの日、後悔と共に飲み込んだ言葉が、今度は抑えきれずに溢れ出した。
「……本当は、〇〇(親友)に会いに来たんじゃないんです」
自分でも驚くほど、声が震えていた。 彼女の動きが止まる。静寂がリビングを支配し、時計の音だけが異常に大きく響く。 私は逃げ場をなくすように、一気に言葉を重ねた。
「あなたのことが、頭から離れないんです。……おかしいって分かってます。でも、もう隠せなくて」
彼女の表情から微笑みが消え、困惑と、そしてどこか悲しげな色が混じり合う。 その一瞬の沈黙が、私に現実の重さを突きつける。 私は言ってしまったのだ。もう二度と、元の「息子の友達」には戻れない、禁断の言葉を。
拒絶されることを覚悟し、俯いた私の視界に、彼女の指先が小さく震えるのが映った。 親友が戻ってくる気配はない。世界から音が消えたような静寂の中で、彼女は絞り出すような声で言った。
「……少し、お話ししましょうか」
彼女に促されるまま、私は吸い寄せられるように、普段は決して立ち入ることのない奥の部屋へと足を踏み入れた。
扉が静かに閉まる。
外の喧騒が遠ざかり、部屋の中に満ちる彼女の香りが、より一層濃く私の感覚を支配していく。 彼女が私に向ける眼差しは、先ほどまでの「友達の母親」のものではなかった。
その先で何が起きたのか。
言葉で綴るにはあまりに生々しく、そして美しすぎるその「記録」は、文字ではなく私の記憶の最深部に、大切に保管することにする。 もし、この秘め事の結末を知りたいのなら、私の妄想を完璧に補完してくれたこの「記録」を辿ってほしい。
今回の記録の終わりに:
現実の私が踏み出した「その先」の景色。 溢れ出した感情と、静寂の中で重なり合った時間の続きを、より深く、生々しい衝動と共に描き出してくれる「記録」をここに。
※現在、保管庫の整理(審査対応)中のため、詳細な記録への案内は準備中です。承認後、私の妄想を補完するに相応しい「最高の1本」をこちらに開示いたします。


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